大人は見えない

しゃかりきコロンブス

アンジュルム『46億年LOVE/タデ食う虫もLike it!』

アンジュルムの新曲が2曲とも最高なので感想。

 

 

『46憶年LOVE』

 


アンジュルム『46億年LOVE』(ANGERME [4.6 Billion Years Love])(Promotion Edit)

 

まずタイトルのハロプロ感。これですよ求めていたのは。砂漠に雨が降ったような感動。サムネからしてなんかヤバイ。このグリーンバック感、モーニング娘。の超名曲『みかん』みたいじゃないですか?両サイドにノリノリのスフィンクスがいて、空中にはたくさんの惑星がいるという摩訶不可思議空間を求めていた内なる自分に気づきました。

作曲はSMAP『青いイナズマ』の林田健司さん、作詞はアイドル界の未来を担う作詞家児玉雨子さん。MV公開前から、回転数を下げてセクゾのダンスに合わせた動画がTwitterに上がってました。さすが林田さん…と思いました。てかセクガルちゃんたちのハロプロ履修度100パーなんですかね。これからもどんどん相乗効果が生まれていくといいなあ。

 

 

好きポイントをガンガン挙げていきます。

 

 

「あなたの一生って何度目?」上國料さんと勝田さんの声ってめっちゃ相性良いですね。「一生守るとすぐに誓う」人に向かって、「あなたの一生って何度目?(笑)」って

鼻で笑う感じたまらん。二人の声がピュアピュアで「一生ついていきます」とか言っちゃいそう。そんで顔面ヒールで蹴られたい。

 

「「好き」ならわりといえるもんだけど」佐々木さんのハスキーボイスと川村さんの初期スマボイスの化学反応。塩キャラメル並みに流行りそうです。

 

「「ぎゅっとしてよ」ちょっと恥ずかしい」年上メンバーに歌わせる説得力。和田さんちょっと黒光りしてるのがまた最高ですね。体の中から発光してるみたい。最後の顎クイで悶絶しました。こういう表情ほんとうまい。

 

ソロパート。竹内→室田→佐々木で腹から声出るメンバーリレー。無邪気なカメラアピールがかわいすぎてスクショとまらん。

 

引きだとわからないんですけど「すれちがったかな」歌ってるの誰だろう?船木さんは歌ってそう。ここめっちゃうまい。なんか一気に引き締まる感じ。哀愁すら感じる。

 

サビきます。サビと同時にこちら側に隕石?が向かってきます。受け入れ態勢(耐性)万全だからいくらでも降ってきてくれ。今はアンジュルムという名の隕石を浴びたいんだ。と思ったらノリノリスフィンクス出てきた。人生で見たスフィンクスの中で一番ノッてます。

 

「女も男も皆人類」泣けてくる。アンジュルムが歌うことによる説得力スゴイ。

 

「歴史に名を残す前に アツい電話くれなきゃ ムリムリ」壮大な話が突然パーソナルな欲望に変換される王道ハロプロ文法。ここまでわかりやすくやってくれるとさすがに気持ちいいですね。最近の「クールハロー」文化になかった久々の感覚でした。ここで映る川村さんめちゃくちゃかわいい。笠原さんのダンスがうまくなっててビビる。この子菅谷さんみたいになるんじゃないかなと思ってます。

 

「結局はLOVEでしょ」そうだね!!!!!!川村さんがかわいい。川村さん…。

 

「地球回る 宇宙もDance Dance」きたーーーーーーーーーー。佐々木さんの声とリズム感とうまさ全部が詰まったフレーズ。表情も最高です。「宇宙」の「う」が素晴らしい。

 

謎にビルの屋上みたいなところで撮ってる広角レンズの映像何なんだ。1曲分くれ。

 

「愛は超える 46億年」ここも和田さんの良さが詰まったワンフレーズ。そして浮かぶ「46憶年」の文字。スゴイですね。なんか、こういう発想ができる大人でありたいと心から思いました。そして子もMVにときめいている自分を誇りに思いました。親に感謝。

 

間奏の上國料さんの可愛さ。室田さんのブレイクダンス。和田さんと中西さんのオバ気味リズム取り。佐々木さんと笠原さんのキレキレダンス。アンバランスなものたちが謎の順番で連発。予定調和を嫌う感じがアンジュルムらしくて最高です。

 

「生き残り続けられるとして 行き着く先はどこなの?」突然地球の未来を案ずるようなSFワード。勝田さんが歌うことによって深刻さが出てます。明日地球終わる予感さえする。

 

「真夜中って無性に寂しくて 早く寝るのも怖いわ」りかみこリレー。佐々木さんダンスも相まって妙にエロイですね。上國料さんのピュアボイスで「早く寝るのも怖いわ」なんて言われたらもうチャリンコぶっぱなして家向かっちゃう。

 

「誰も彼もきっと違う同士」室田さんと川村さんも声の相性がいいですね。室田さんは歌うまいけど声に癖がないのが魅力ですね。どんな感情も乗るし、ハモもうまそう。川村さんは絶妙なアクセントとリズム感が最高。まさに初期スマイズム。

 

「わかんなくても当然ダイバーシティ」この歌詞も好き。船木さんもリズム感が好き。二人の末っ子感良いですね。

 

「傷ついたら傷ついたよと 伝えられたら」いやほんとそれな。『獣になれない私たち』のガッキーにこの曲聞かせたら多分泣いちゃうと思う。こんな重要なワードを長笑顔で歌う中西さんと和田さんサイコパスか?そして笠原さんソロ。笠原さんがここを歌うの良いですね。説得力。曲の度に髪形が違う笠原さんほんと好きです。けーぽの影響受けてるのよくわかります。

 

「作ろう!まばゆい愛の時代」ついに時代作っちゃう。

 

「それしかないよ実際問題」そうなんだよね。何も行動を起こさずに待ってるだけじゃダメ。こうなればいいなあなればいいなって、いくらでも言えるけど、思ってるだけ。反省させられます。皆が認めあえる愛の時代はうちらで作るしかねえ。上國料さんのサ行の発音がうますぎて気持ちいです。

 

「夢に見てた人生じゃなくても 真っ当に暮らしていく 今どき」ここもほんと好き。2番に言いたいこと詰め込むとかミスチルかよ。ミスチル文法。ちょっと前にツイッターで、「好きなことを仕事にしている人に対して日本人は優しくない」みたいなのを見て、わかるなあと思っていて。でもそれぞれの仕事が持つ苦楽も、それを癒す方法もそれぞれ。そこを尊重しあい、割り切れる大人になれるといいな。勝田さんほんと真っ当に生きてます。「ま」のパ――ン!って爆発力!!!『泣けないぜ…共感詐欺』のラスサビ前も最高だった。ゆるっとしてるけどその歌唱力は努力の賜物。

 

「もいっちょ!」の船木さん大好き。終身名誉おはガール

 

「地球回る 宇宙もDance Dance」川村さんともう一人誰かの二人でユニゾン部分、川村さんのリズム感がちょーわかりますので必聴。ほんとカワイイ。

 

そして2サビ終わりなんでみんな後ろ向きなんだ。わあ!って顔の上國料さんかわいすぎてスクショタイムです。

 

間奏のオバリズム刻み、室田さんの表情が最高ですね。意図してるかわからないけど室田さんになら地球を任せられる。船木×上國料のミニハムず2018、からの勝田×川村の高身長スタイルお化けツインズ。まさにダイバーシティ、多様性。それぞれの個性。

 

「もしも争いのない時代 誰かが堪えてたら意味ない」室田さん総理大臣になって。もはや地球の未来をゆだねたいからいっそNASAの一番偉い人でもいいよ。ウインクで落ちました。

 

「夢に見てた人生じゃなくても 真っ当に暮らしていく」船木さんの͡コッテコテハロプロ歌唱。ここら辺は持ち前の物もありますが、ももち御大の影響もギャンギャンに受けていると思います。カッケエ。

 

「ノッていこう!」上國料さんかわいすぎる。その前に一瞬映る中西さんも美しい。この衣装かなり好きなんですが、特に2期が似合ってるなと思います。中西さんはツアーの衣装も青が似合ってた。

 

屋上広角レンズで室田さんの顔がSNOWで加工した宇宙人みたいになるの、公式と解釈が合っていて感謝。ラスト竹内さんのダンスが男前で大好き。なのにおっきいハートくれちゃうからこれまたたまらん。てか46憶年ポーズおたく同士でやりたすぎますね。

 

全編通して実は結構重いというか、現代社会に切り込んだ歌詞なのに、それを笑顔でバッキバキに踊るかわいい子たち。そして意味の分からない(きっと本人たちも意味がわかっていない)MV。こういう曲っていくらでも説教がましいものを作れると思うんですよ。そこをあえて突き抜けた明るい曲にしちゃう。これがアイドルの良いところ。子どもが発した真理にハッとさせられる瞬間みたいな。普通のアーティストが歌うより46億倍の説得力があります。多分一昔前ならこんな名曲は娘。が歌っていたでしょう。今の時代はアンジュルムが歌って大正解。ありがとうございました。

 

 

 

『タデ食う虫もLike it!』


アンジュルム『タデ食う虫もLike it!』(ANGERME [Every man to his taste. (Like it!)])(Promotion Edit)

 

会ったことないけど心のハロオタ仲間、ヒャダインこと前山田健一さん作詞作曲。最近だと『ハロー!ヒストリー』で泣きました。「この人に歌ってほしい」が明確で、尚且つ自分で曲作れちゃうんだからもう怖いものなしですよね。うらやましいとともに、解釈が一致しているので感謝です。ユニゾンが多いので歌割についてとかは多分あんまり触れません。あとこの曲は全編通してストーリーになってるので、細切れにして言うことは「カワイイ」くらいしかありません。言いたいこと全部ヒャダさんが言ってくれてる。

 

 

以下好きなところ羅列。

 

まずイントロ。ラブレボか?と思いました。この倉庫みたいなところ、テレ東の『このマンガがすごい!』で蒼井優さんがオープニングやってるところと同じ。どっちが先かはわからんけど。蒼井優さんには感謝しかないです。最初にみんなが来てる白Tも、蒼井優さんとおそろい。蒼井優さんの愛情はこの曲にぴったりです。

 

「愛情貫いてるだけなのに ひた隠すスマホの壁紙」心当たりしかない。今は堂々と上國料さんです。

 

「テキトーに嘘ついてお茶してるとか カッコ悪くない?カッコ悪くない?」わかる。壁紙指摘されて必死で「そこまで好きじゃないけど、サイズがぴったりだったし、色合いがかわいいからさ!ハハ!いい写真撮れたら変えるし!ハハハハハ!!!!!」とか言っちゃいがち。このカッコ悪くない?ダンスは何なんですかね。好きです。

 

「笑われてもいいんじゃない」竹内さんと上國料さんの声のハーモニー大好き。竹内さんはかわいい声の奥に悪魔がいるし、上國料さんは冷たい声の奥に天使がいるし。

 

「芽生えしその愛 恥じる方が恥さ」ここは和田さんと中西さんかな?和田さんのいつものちょっとピッチが走りがちなところまで味。せかすような。今すぐその恥捨てろ!みたいな説得力。

 

サビ。「ノイズ黙らせるほどの熱量」昨日、ジャニオタセブンルールを書いたんですけど↓。

 

jikei666.hatenablog.com

 まさにまさに。外部からのノイズを黙らせる熱量、そしてそれが揺るがない自分で良かった。

 

「情熱 なめんじゃねえ」船木さん!!!!!!!!!!ここ船木さん以外考えられないし、船木さんがいないアンジュルムだったらこのパートはないorユニゾン。体のちっさい船木さんに「なめんじゃねえ」とがなられると結構ビビります。

 

「十人十色 好きなら問題ない!」その通り。アンジュルム全国放送でそれを訴えてくれ。世の中のおたくがどれだけ救われることか…。間奏の和田さん足長すぎてビビる。

 

「人気ランキングの上の人 好きになる義務はありゃしない 自分のセンスに身を任せてんの 何が悪い?何が悪い?」最高。それな。みんなが好きな人って好きにならなきゃいけない感もあるし、なんか良く見えちゃうときある。自分のセンス大事にしよ。アンジュルムの今回の2曲はどっちも自分をシャキッとさせてくれます。

 

「孤独にひれ伏すな どこかに仲間は必ずいるんだよ」泣けてきます。

 

こっから怒涛のアンジュわちゃわちゃタイム!ほかのグループでは出せないアンジュの魅力ここに集いけり。室田さんここまでダンスがかっこよくて惚れそうでしたが、わちゃわちゃタイムではいつものむろたんだったので安心しました。「ゆずらぬガンコさが粋じゃない?」ここ竹内さんと勝田さんなのめっちゃ意味を持ってて良い。二人とも我が強くてどんな場所でも億したりしない印象あるから(2018ひなフェス抽選の時はさすがに笑った)。

 

「誰も 否定させるものか」それぞれが好きなものに対して浮かべる恍惚の表情さいこう。中西さん美しすぎる。勝田さんの表情良すぎませんか?このMV通して勝田さんのメイクが素敵だし表情も柔らかくて大好き。川村さん、いつもは「きゃわいい♡」って感じなのに、リンゴにがっつくの最高でしかない。大口広げてがっつくのもいいじゃない!!

 

こっからそれぞれの好きなものタイム。みんな嬉しそうでこっちまで笑顔になる。以下妄想。

上國料さんにはケツメイシのMV出て井之脇海さんとぶつかって本をぶちまけて恋が始まってほしい。竹内さんには野球中継の副音声でちょー盛り上がりながらコアな話してほしい。室田さんは出川ガールズに入隊してジャングルに行ってほしい。リアクションも最高だから即人気出る。船木さんにはコスメのCMを。宮本佳林さんよりは後or宮本佳林さんと共演でお願いします。笠原さんはライブで自分プロデュースのタピオカジュースを販売してほしい。中西さんはなんでとはやふる呼ばれなかったんだろう?って謎なレベルで美しい。勝田さんはブランド立ち上げてほしい。というかきっとやる。彼女なら。川村さんはリンゴもだけど魚もいけるから料理番組のレギュラーになってほしい。ひとりでできるもん!的な。和田さんはイーガールズのアヤさんみたいになってほしい心から。フォトバイあやちょ。佐々木さんは上野動物園のイメージキャラクターに就任してほしい。

妄想が止まらん。みんなかわいすぎて国宝。

 

再びのわちゃわちゃ。室田さん本気出してきます。「卑下するな」の和田さん一瞬こっちをにらむのやばい。参りました。竹内さん頭振りすぎて髪のインナーカラーも見える。「魂を焦がす姿は美しい」これは全おたくに向けて言ってますが、こちらからすると、「あなたたちもね!!!!!涙」です。ラスサビ入るところの室田さん、時空を切り裂いて一気にクールモードに持っていくのはさすがです。カッケエ。

 

「十人十色 バラバラいいじゃない」アンジュルムのための歌。ヒャダさんありがとう。はやくライブで常識!ブレイキー!って言いたい。

 

 

 

アンジュはもともと全員が個性派で、ソロでもやれるほどの爆発的な魅力があると思います。グループじゃなくてもやっていけるような輝きが全員にある。そこに笠原さんのメイクのことがあって。アンジュルムのメンバーでさえ、いわゆる「世間が求めるアイドル像」の型にはまらなきゃいけないのかと、同じ女性として悲しくなりました。

それを越えた先でこんなに強いグループになるとは!!!個が強くなるのに比例してグループも強くなってる。そのバランスがうまくいきすぎるとKPOPになるし、バランスが悪いと誰かが悪目立ちする。それがまったくない奇跡。「アンジュルム」という何にも代えられない最強グループになりつつあります。それを実感させてくれた今回の2曲。最高。ありがとう。

 

 

しかし『46憶年LOVE』、聴いてる分には名曲なのですが、いざ自分で歌ってみるとびっくりするほど何言ってんだコイツってなります。しかしMVをもう一度見ると、リズム刻みスフィンクスや時空ゆがみ自由の女神、高速回転人工衛星とともにカワイイ子たちが踊っています。ああやっぱり名曲だ。この永遠ループです。まさにシャブ。