大人は見えない

しゃかりきコロンブス

つばきファクトリー『三回目のデート神話/ふわり、恋時計』

つばきファクトリーの新曲『三回目のデート神話/ふわり、恋時計』のMVが公開されました。素晴らしすぎる。かわいすぎる。曲が良すぎる。私、困っている。なんでこの子たちが売れないんだろうか。なんでこの子たちを売らないんだろうか。ハロプロは愛・地球・ごはんだけじゃないんです!と声を大にして言いたい。
 
 
 
 
まず『三回目のデート神話』。作詞・児玉雨子に作曲・中島卓偉という今のハロプロの中で一番いい曲を作るであろう黄金コンビ(もはやつんく♂は神だから)。マジで、ハロプロ史に残る名コンビだと思っています。去年のハロプロ楽曲大賞にも挙げた『今夜だけ浮かれたかった』もこのコンビ。そしてつばきの歌の良さを引き出す良い曲なんだこれが。感謝感謝。タイトル聞いたときからアガってたけどやっぱり名曲でした。つばきあるある「恋うた歌いがち」。つんく♂時代よりも洗練された都会の女の子の精神性が雨子の才能。なんじゃそりゃあ?ってならなくて、スッと入ってくる歌詞。 しかしメンタルは中学生女子!いや、つばきはJKみが強いかもな。きちんと真髄はハロプロ楽曲なんです。さすがハロプロファン雨子!
 
 
「突風が髪の束を 蹴散らして笑った わたしたちそろそろ 付き合っちゃいそうだよね」は~もうこっからすごくない???蹴散らして笑う突風と、 ちょっと自信ありげな付き合っちゃいそうだよね?の軽やかさたまらん。
からの「恋の気圧配置 たじろぐんでしょうね」「誰にでもそうなの?  自意識過剰なの ?」。あなたのメンタルもたじろいでるね?この高低差よ。。。微妙な距離感だからこそのブレブレ☆メンタル、わかるよ!!!「突風」と「気圧配置」の気象系伏線もさすがすぎる。そしてここのりさまるぱいせん。。。優勝!!!ちょっと声がうらっかえる感じが焦りを感じさせる神(シン)。りさまるってビジュアルも声もダンスもハロプロっぽくないですよね。でもそこがつばきの中では上手く作用してると思います。ハロプロっぽくない洗練された曲も、りさまるが前に出てくると引き締まる。ドライな性格も好きです。ただりさまるの好きなポイント挙げただけになっちゃった。最近りさまる好きすぎてずっとりさまるのこと考えてます。割と本当に。
「訊けないのは どこが好きになったのか」ここのまおぴんとききちゃんの爆発。ツアーでさらに表現力磨いてきたな~という印象。
さおりん「ねえ 知ってる?」からのツッターン!さーんかいめのー!っていうキメキメ具合がもうサイコー!(つばきファクトリーの『 もうサイコー!』を聴こう!)ここ、キメに行かなかったらゆるゆるな曲になってると思うんです。いわゆる、惜しい!でもアイドルソングとしては愛らしい!みたいな。でもそこは中島卓偉。しっかり決めてきました~ありがと~。完成されてる、そしてそれを完璧に歌う少女たち。。。 ピッチも速いしよく歌いこなしてるな~さすが俺たちのハロプロ!誇りに思います。
「三回目のデート神話では 結ばれなくちゃおしまい」「三回目のデートシーンでは 告白とかあるんでしょ?」ここらへん、うぶなJK感がビンビンきてる。
まおぴん「幻滅されたらどうしよう」音程取りづらそうなのにめちゃうまい!フリーダンスもみんなちょーーーーー良いからコマ送りで見てます。こいちゃんが舞美ちゃんをコマ送りしてたみたいにね!ききちゃんが「8割フリーダンス」と言っていたらしいので、ライブでどう化けるか楽しみです。決まってるフリはしっかり揃っていて(体格差が少ないからきれいなのもある)、気持ちいいな~と感心。フリーダンスはみんないつの間にこんな色気身に付けたんだ!!父さんは知らなかったぞ!!っておったまげる。 ちゃんと歌詞とメロに合わせて、強さとかセクシーさとか切なさ、全部分けてるのもすごい!
「脈がなかった方が どんなに楽だろう やっぱり無しだなんて いちばんの全否定」これはそれなオブそれな。
「しょせん言葉は枯れ葉だよ」はい名言。言葉の「葉」の意味なんて考えたことなかったよ。ここ一連のあんみぃ大人っぽすぎる、表紙おめでとう。
「逢うたびに冴え返ってないよね?」ききちゃんの問い詰めるような表情イイネ!この顔で叱られたい。 冴え返るって良いワードすぎ。
「ねえ 知ってる?」おみずちゃん!こんな切な顔もできるようになったのね!
「取り繕ってしまう」りこりこも表情よくなってきた~。自分でもよく言ってたけど、りこりこは感情表現があんまり得意じゃなかったみたいで。やっぱツアーでみんな成長したね。。。泣き泣き。
「あばたもえくぼなんでしょ」ここのあんみい全部カワイイ。ブログの最後にKPOPのおすすめを紹介してくれていて、レベル高い女しっかりリサーチしてる意識の高さが、ビジュアル・パフォーマンスにも表れてきています。覚醒前夜!
「もし後からふられたら…」りしゃまるううううう~!!取り乱しました。1サビと2サビでフォーメーションが違うのも良いですよね。からのフリーダンスも大人っぽ!声も色っぽい!
からの間奏!スーパー卓偉コーラスタイム!スーパーつばきフリーダンスタイム!!まおぴんさすがのダイナミックさ!『ふわり~』とのギャップ。そしてさおみずの演技力よ。。。恋する乙女のきゅるるんとした表情&しぐさがうますぎる。
ラストの「3.。。」の」残像きそらん。みんな笑ってたけど私も笑った。ズチャズチャって裏拍で拳上げるところのゆるーいきそらちゃんの感じも好き。
ラスサビ、の、ラスト「春あらし わたし 好きだけど 好きだけど」のあと!まおぴん!の!フェイク!!好きだけど~のど!で一気にフリーの動き!そしてラストの短さが潔くて、カロリー過多にならずにまとまってる。キリッと終わる感じ~なんだろう アサヒスーパードライみたいな?   クソ例えだな。
 
 
 
 
続いて『ふわり、恋時計』。
作詞は『初恋サンライズ』、『雪のプラネタリウム』の井筒日美さん、作曲は『I Need You~夜空の観覧車~』の星部ショウさん。こちらのお二人も、つばきの魅力を知っている。イントロ、『春よ、来い』み&倉木麻衣み。衣裳がふわふわしててみんな金魚みたいちょうちょみたい花びらみたい儚い。私服風衣装あんまりハマらないんですけど、これは好きです。『三回目~』では戦闘服だったのにギャップよ。。。そして歌詞なんですけど、なんて文学的なんだろうか。。。それとも私がおさるさんだから深いわ~メタファーの使い方うまいわ~メタ丸に褒められるわ~って感動してるだけ?だったら恥ずかしい。1番と2番で「二度と・心」と「一度・心」が呼応してて、まさに作詞家さんのお仕事だなって。しかも一曲の中で、過去の恋にとらわれていた女の子がまた恋をして、でも怖くて、でも心は動き出して、自覚しているけど認めたくなくて、もう恋はしたくなくて、でも心はどんどん動いて。。。っていう。このグラデーションがとてつもなく文学!とおさるの私は感じました。
 
出だしからまるちゃんが無双しています。しーっ♡からの、指先から金魚。ほんっとに美しい。
「華やいだワンピース」まおぴんは乙女でもあるんですね。カッコイイ担当かと思いきや、柔らかい歌い方も身に着けてきて、向かうところ敵なし。
「だけど怖くて」はいまるちゃんまるちゃん。「だ」の発声の感じ!これハロプロであんまり使わない発声法だと思うんですけど(もっとパーン!と正確な音程に一直線な方が多いイメージ)、この曲にはピッタリ~。表情も素晴らしい。ちょっと伏し目になることで憂いを帯びて。。。最高。
サビの映像、真ん中に歌詞が縦書きされる風情(?)。からの金魚、上からのアングル。MV鑑賞会の動画できしもんが「これ金魚鉢のぞいてるみたいになってるんだよー!」って言ってて、なるほどその演出に気づいた。フォーメーションこそ結構移動するけど、フリはシンプル、手先・髪の先まで神経が通っていて文句なしです。
「恋時計チクタク動き出した」きしもんって改めて歌うまい。ハード系の曲も良いけど、感情をこめられるからバラードもいける。
2番「しのぶれど咲き匂う 友達にもばれてる?」ここナンバーワン好きな歌詞かも。「隠してるんだけど見えちゃってる思い」って、かわいくなりがち。そこを古風な表現でおしとやかに、不安げにするのが~たまらん。
「毎日の星占い いいとこ取りも虚しい」きしもんとまおぴんのユニゾンめっちゃ好きだなって気づきました。
りこりこ「なぜに出逢った」からのきそらん「誰にでも優しくて」。この二人の流れも好き。声質全然違うんだけど、グルーヴが近い気がする。
「ふわり 戯れ言だって」ま、まるちゃん!あなたは天使なの???天使なんだね???神妙な表情も良いけど、口がハートになる笑顔も好きよ!
さおりんの「息が切れそう」の切迫感。演技派だわあ~。普段ブログで「さおりの自撮りです♡」を言いまくっているとは思えない。
「一度懲りただけじゃないって 心けしかけちゃだめだって 慎重になるほど惹かれてゆく」ここも良い。小説みたいな表現じゃないですか?丁寧に言葉を折り重ねていくのが、美しくも脆くて、整理できない心みたいな感じで。ライナーノーツ的な、歌詞の解説欲しいなあ~勝手に行間読んでるので公式見解をください!二人ずつのカットはメンバーが「こんなのあったんだ!」的なリアクションをしてましたね。撮影は一人ずつだったのかもね。
間奏全員のかわいいが炸裂!ダンスもしなやかで素敵です。まおぴんはちょうちょだったんだねえ。。。アイドルというよりダンサーっぷりを見せつけられます。
「心ウラハラさみしくって」りこきそのユニゾン好きだ~安定感半端ねえ。
「見られたくて」のおみずちゃんの裏声めっちゃ良い~これも倉木麻衣み。赤い糸が結ばれない(というか切れた?)映像が切ないよう。
最後までりさまるパイセン優勝してるだろ。「笑顔」っていうフレーズ出てきてから表情が柔らかくなって、最後の「恋時計~」はもう至高。りさまるのクセの無さ・ドライさが物足りないと感じるハロヲタもいるでしょうが、逆に言うと七変化できるわけで。最後指にちょうちょが止まって、ふっと少し微笑むまるちゃんも、はあああああああああ最高にかわいいです。てかみんなカワイイよ。MV鑑賞会でも、誰かわからないけど「みんなカワイイよ~」ってぽろっと言ってたし、みんなカワイイんだよ。カワイイを目指してるんだよ。カワイイは正義。ちなみにMV鑑賞会の様子はこちら↓
 
 
 
 
ところで、ハロプロの中では割としっかり全員に平等に歌割が与えられるグループですが、今回は歌割もMVで抜かれる回数も少なかったメンバーがいます。りこりこ。あんみい、きそらんの3人です。中でも、きそらんはダントツで少なかった。りこりこはキメのアクセント的にいいフレーズをもらっていたし、あんみいもしっかりソロで抜かれるシーンがあったりして。きそらんが極端に少なかった(と、きそらんが好きな人の贔屓目かもしれませんが、思った)。きそらんのカワイイ声の歌も、ふにゃんとして見えて実はしっかり芯がある、踊り慣れてる人のこなれたダンスも好きな私は、けっこううううううううううんんんと思い悩みました。3曲だと3人ずつフィーチャーされたのかな~とか、表現力の基準値が高すぎるから今回は相対的に下の方だったのかな~とか、ライブではまた違って見えるかもな~、とか、いろいろ考えました。
そしたらMV公開後のきそらんのブログに泣いた。
 
今までにない世界観で 
初めて見たとき感動したの~ 
私のことを応援して下さる皆さんのためにも、 
もっと自分をアピールできるように 
なりたいなぁ~って思いました~
歌やダンスを今以上に努力して、 
印象に残るようなメンバーになりたいなぁ~
いつものきそらんのふにゃーんとした文章で、ふにゃーんとした声で再生されたけど、ああこの子も悔しい思いをしてるんだなあと、胸が熱くなりました。今のままじゃだめだと思えてるだけえらいよ。つばきのおしとやかながら、バチバチしたライバル意識に感服。MV鑑賞会では、自分の「3.。。」のところをみんなで笑っていたけれど、自分が抜かれる回数少なかったのはさすがに気になっただろうな。お互いをカワイイかっこいい上手!って褒めあって表現を盗みあって、さらに高みを目指してほしいものです。
 
 
こぶしに続いて、ホールコンサート絶対やろうね!!!!!!!!!
バイキソラーン☆